「魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下>」【感想】

魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下> (電撃文庫)魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下> (電撃文庫)
著/佐島 勤 イラスト/石田 可奈

水波ちゃん生きてて良かったけど、魔法師としてはもうダメかな・・・

その力は誰がため――救世主か、最強の敵か!?

十三使徒の戦略級魔法に襲われた達也と深雪は辛くも生還を果たす。だが、水波は、かつて同じようにして達也を守った穂波のように生命の危機に立たされてしまうのだった――。
そして、守るべきものと、自らの望みのためパラサイトという禁断の力を求める光宣。
彼の選択は未来を揺るがすのか――!?
達也と光宣、規格外な二人の魔法師がついに対峙する。
そして、同じ頃、スターズではリーナ暗殺を目的とした叛乱が勃発!?
魔法師の未来は如何に――物語はクライマックスへと、突き進む!!


■感想
 1月で下巻が刊行されたので非常に嬉しいです。巻頭の深雪の絵の雰囲気がなんか変わった気がします。こんなんでしたっけ?そして光宣はラスボスになりましたとさ。光宣xパラサイトx周公瑾で超高速の魔法発動、自己治癒能力及びパレード・鬼門遁甲での照準逸しによる合わせ技で達也でも殺す気で戦わないと勝てない相手として登場しました。今回は撤退しましたが、水波への執着は相当なようでまた現れる時は激闘の予感。エレメンタル・サイト持ちであることも判明し、隙のない敵役に。ただ、内面はパラサイトに引っ張られているのか直情的になっているので、あっさり負けちゃいそうな気も・・・。
 ベゾブラゾフのトゥマーン・ボンバによる襲撃を受けることは軍の一部、佐伯少将の一派は掴んでいたようで、風間少佐が現場に居合わせています。襲撃を察知さていたにも関わらず、達也には伝えていなかったことから、達也の軍部への不信感が上昇したようです。国土にいる民間人が巻き込まれると分かっていながら、それを放置し、形だけの抗議しかしない(できない)政府は軍の手綱を取れていないようです。達也が戦略級魔法師だと知っているのは政府・軍、双方の極一部にしかすぎず、ディオーネー計画の真意も限られた人物しか気付いていないです。
 第三次世界大戦を経ているからか、昔からの縦割りの弊害か、官僚と軍部は相変わらず意思疎通ができないようで。省庁レベルでも認識の齟齬があり、連携が取れていません。東道青波を主魁とする一部、企業グループは産業省にESCAPES計画を推し進めるよう圧力をかけているみたいですが、どうなるやら。
 ベゾブラゾフ本人は達也のカウンターである術式解散・雲散霧消のトライデントによる反撃に為す術もなく、専用列車はCAD、奏者ともども砂礫とかします。でも、ベゾブラゾフ本人は辛くも生き残ったようです。あとがきにも触れられていましたが、近い内に再登場するみたいです。それにしても新ソ連の戦略級魔法師は上の意向を受けて動いているような描写が無いのですが、そんなに発言力があるのですかね・・・。
 レイモンド・クラークはアメリカでブラックホール実験が行われるように工作し、余剰次元から顕現したパラサイトを自身とスターズの隊員の一部に憑依させる暴挙に出ました。完全にやられ役への道を辿っていますが、リーナが反乱のとばっちりを喰って、日本しかも四葉にバランス大佐の伝手で亡命のような形で避難してきます。アメリカの戦略級魔法師の扱いは雑すぎやしませんかね?ちょっと強引な気もしました。
 達也・深雪・リーナの三人は次巻、ESCAPES計画の研究施設(建設予定?)がある己焼島に訪れるようです。各国の戦略級魔法師がぶつかり合うみたいなので楽しみです。「インベージョン編」は今夏、刊行予定です。

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佐島 勤,石田 可奈

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