されど罪人は竜と踊る 21: 天への落日【感想】

されど罪人は竜と踊る 21: 天への落日 (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る 21: 天への落日 (ガガガ文庫)
浅井 ラボ (著), ざいん (イラスト)

祝アニメ放送。

進軍を開始する竜族。鳴動する世界

ルゲニアによる敗戦から、ガユスとギギナはエリダナに帰還。敗戦の最中で手に入れた、聖ハウラン派の研究結果とイーゴン異録の調査だけが生き残る道となる。そしてエリダナでは勢力再編が行われる。
一方、モルディーン枢機卿長は、翼将を従えて聖地アルソークに向かう。対するはラペトデス七都市同盟の七英雄。両者の機密会談の行方が世界の命運を握る。
北方の地では<大禍つ式>の両巨頭が現れ、<古き巨人>の鉄王も呼応する。竜族最強硬派である<黒竜派>が進軍を開始する。竜族を率いる巨竜が顕現するとき、大陸諸国家が鳴動する。
<踊る夜>が暗躍し、ワーリャスフの計画が姿を現す。<宙界の瞳>を廻る争いは、ついに戦端を開く。
TBS、BS-TBSにて4月よりTVアニメ放送開始! 放送直前に「され竜」最新書き下ろし長編が到着! <宙界の瞳>を廻る争いの激化により世界に拡がる不穏な空気。巨大な戦いを前に、ラルゴンキン事務所に共闘を持ちかけるガユス。モルディーン枢機卿長と翼将たちも動く!


■感想という名のネタバレ
 前回のルゲニア観光からエリダナに戻り、七門の勢力争いとミルメオンの間諜である虎目の炙り出しに奔走することとなる。ガユスとジヴとの逢瀬もザッハドの血の祝祭にて逃げおおせたヒルデや祝祭に参加しなかった使徒であるマレンコに邪魔されるが戦闘の末、撃破に成功する。事務所は新年会を迎え、ルゲニアで手に入れた資料の解読に成功し他の指輪の所在地が明らかになる。ガユスとギギナは残った指輪を踊る夜から守るために行動を開始する。ミルメオンの虎目は以前、誰か分からないままに・・・。
 神聖オージェス教国が南下、侵攻を開始する中、龍皇国と都市同盟が二重領有する聖地にて両国の代表が相まみえる。龍皇国は選帝侯であり皇族、枢機卿長であるモルディーン。都市同盟には建国の英雄魔術師セガルカ。セガルカは大賢者ヨーカーンと同じ時を生きる大魔術師。都市同盟を龍皇国から独立さ、今日まで守護している。現在の核融合咒式や決戦用咒式の生みの親。ヨーカーンとは表面上、敵対している。
 という感じで話は進み、人類最強の白騎士ファストや大陸最強の剣士オキツグ、大陸最強の攻性咒式士ミルメオンが一同に介し、聖地に侵攻してきた黒竜派の竜たちと戦うことになります。首魁の火山竜ゼメルギオスを退けたものの一時的に封印を解かれた黒緇(本来は氵)竜ゲ・ウヌラクノギアがファストとオキツグを呑み込み、黒竜派は宙界の瞳を手に入れることとなる。黒竜派、公爵級の2体の大禍つ式、古き巨人の王、踊る夜の奇妙な盟約が成り、宙界の瞳を巡る闘争が始まる。と同時に大陸の諸国家も鳴動する。人類は災厄を乗り切ることができるのか・・・?という終わり方です。
 初めて都市同盟の英雄たちが登場し、その強さと咒式具の凶悪さがわかります。ここにきて登場した白騎士の強さはこれまでの咒式士と一線を画しており、さらなる強さのインフレが顕著となります。もうガユス・ギギナ組なんかゴミクズみたいな弱さで、宙界の瞳でブーストしても勝ち目はないのではというレベルです。その白騎士も登場した巻であっさり退場するとは思いませんでしたが、オキツグもどうやら倒れたようで、いわゆる善側の咒式士が少なくなって、世界の敵に有利な盤面となっています。次の巻で世界が終わっても不思議じゃないですね。
 過去に言及されていたような気もしますが今更気付かされたことがあります。この世界は宇宙空間にいる龍とその眷属が大気圏を突破しようとする人類を撃破しているため、外宇宙に飛び立つことができないようです。地球上の資源を使い果たした先に人類の希望は無いですね。他次元からやってくる禍つ式や巨人などの異貌のものどもがもいるなかでよくこの世界の人類は繁栄できたなってのが読んでいて思ったことです。
 巻末に虎目の独白がありますが、こいつやっぱガユスなんじゃ・・・。

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浅井 ラボ

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