「白の皇国物語13」【レビュー】

白の皇国物語 13白の皇国物語 13縹渺世界シリーズ(小説家になろう)
著/白沢戌亥 イラスト/マグチモ

 序盤から加筆されており、もはや書き下ろし状態。巻数が増す毎にその傾向が著しい。
内容は加筆+第三章:諸国鳴動編第一話~第三話。

シリーズ累計34万部突破! 異世界英雄ファンタジー第13弾!
 かつて帝国と激戦を繰り広げた北方の都市<ウィルマグス>を視察する摂政レクティファール。そこで、旧知の自動人形研究者ヘスティや四界神殿の神官リーファと、再会を果たした。だが、この摂政視察というタイミングを狙って、帝国の特殊部隊が動く。彼らは、視察が終わって気の緩んだ皇国の基地を襲撃し、ヘスティとリーファを誘拐した。二人を救うため追跡に乗り出すレクティファールだが、帝国特殊部隊はまもなく国境を越えようとしていた――


■感想
 書籍版から登場している研究員へスティは最終的にレクトとくっつくのだろうか。Web版の方では余り露出が多くない自動人形について、書籍版では掘り下げて描写されている。異世界ロボは作者の趣味かな?挿し絵にバーバンティ准将が凛々しい。

 戦役後、北方の防衛の要所となったウィルマグスにて新兵器の試験を行うのは政治的な示威行為として理解はできるけど、内地の安全な場所でやっても良かったのでは。帝国の残存兵がゲリラとして暗躍していることを皇国の情報院が掴んでいないはずは無いと思うのだけど、そこらへんどうなんだろ。あえて、理解した上でこの奇襲をわざと起こさせていたりして・・・。レクティファール的には望外の出来事だったみたいだけれど。

 アルマダ帝国の政状は末期症状にあり、それを理解している人もいるけど、もはや後戻りするこはできず、破滅を待つのみという悲惨な状態。皇帝はまともな人に見えるけど、自ら破滅を望んでいる節が・・・?元皇太子は変革を求めているが、これまでの政争に疲弊している。帝室は傲慢な帝族で溢れており、高級官僚はそれに追従。末端の平兵士や臣民には不満が蔓延し、それを侵略で解消という泥沼スパイラルに陥っている。異種族とは今更、誼を結ぶことなど出来ず、周辺国は属国、冊封国、敵国と反目している。自国内で足の引っ張り合いをして、対外戦争に負ける。救いようがない。

 グロリエとは多分くっつかないと思うんだよな。一騎打ちしてどちらかが死にそう。

 加筆以外はWeb版と同じでマティリエと真子が輿入れする前の観艦式の話とか、後宮の痴話喧嘩とかです。個人的にファリエル、フェリエルが好きです。もっと出番増えて欲しいな。そういやウィリアさんの出番が最近少ない気がする。シリアスを適度に入れてもらえれば、もっとラブコメしてもいいのよ。

■新登場
リーファ・シーズ・マルティエンネ(四界神殿主教)
イレスティア・バーバンティ(主席機兵参謀・准将)
ロッツォ・バルスター(帝国軍特務旅団所属少佐)

白の皇国物語 13 白の皇国物語 13
白沢 戌亥

アルファポリス
売り上げランキング : 650

Amazonで詳しく見る by AZlink

まだコメントはありません。

コメントする

XHTML: 使用可能タグ: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>