「ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編」 【レビュー】

「ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編」自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(Arcadia)
著/柳内たくみ イラスト/Daisuke Izuka

Arcadia投稿時代に徹夜で読んだ記憶があります。書籍化に伴い本スレの本文は削除されましたが、今は外伝が読めます。著者自身が自衛官を経験したことがあるということで現場の緊迫感や人間としての在り方、大切なモノを守ることーー犇々と伝わってきます。

異世界戦争勃発!超スケールのエンタメ・ファンタジー!
20XX年。東京銀座に突如現れた「異世界への門」。門の向こう側『特地』には、手付かずの潤沢な資源、そして、栄華を極める巨大帝国の存在があった。特地で無差別ゲリラを繰り返すゾルザル軍に対し、帝国正統政府との講和を締結した日本政府は、これを契機に自衛隊を総動員して殲滅作戦に乗り出す。一方、世界各地では『門』を原因とする天変地異が観測されはじめる。にわかに巻き起こる『門』閉鎖論。事態打開の鍵を握るのは、唯一『門』を開く能力を手にした魔導師レレイだけだった―国内外のあらゆる思惑から『門』を死守する日本政府。そして、レレイを護衛する異世界美少女達と伊丹。果たして『門』はどうなってしまうのか―?陰謀巡る第4章、開幕。


3.11(東日本大震災)が発生し、発売が延期されていました。延期の理由は作中に地震や災害が連続して発生するという描写が入るためというものでした。そのため編集に渡した原稿を大幅に改訂し全5巻に収まるようにし、第4巻が「総撃編」として出版されました。第5巻のサブタイトルは「冥門編」なんでしょうかね?適切な時期に読めるようになるということなので早く読めるように両方の意味で頑張っていきたいです。

感想

毎度ながら突っ込みどころ満載な表紙絵ですが(裏表紙折り込みにいるヤオが好み)そこは置いておいて。ゲートが開通した原因が判明しますが、そのゲートに伴う両世界の均衡がくずれつつあるようです。日本からの学者が特地に派遣され両世界を繋いでいるゲートが起こしている異変を観察し持論を展開していました。この学者先生達がまた変人ばっかで(大学の教授なんか奇人ばっかだけど)見ていて面白いです。-唯一『門』を開く能力を手にした-とありあますが、能力というか方法ですね。そもそもが魔法の説明から入るのですが第五、六の次元軸とかそもそも三次元の外を認識できないと使えないっていう。特地の人間じゃないと「理解」すら難しいので、地球人が魔法を使えるようになるのは無理かも。

今回もなかなか濃厚でゲートが開いた原因の張本人が出てくるとか、健軍とヴィフィータのラブロマンスが入ったり、菅原のシュリーが本性を表したり、レレイが重要人物になったり、伊丹がロウリィに遊ばれたりと一気に読めてしまうので正直、次巻を早く読みたい。この両世界の行く末に大いに期待。

ゾルザルとの決戦の微妙なところで本巻は終了していますが、それ以外に今回の目玉はやはり著者のマスコミとか報道、ネットに対する思いでしょうね。各々信念はあると思いますし正しいということは絶対に無いのですから他人を攻撃しないのならどれだけ辛口になってもいいと思いましたね。人間なんか思惑で生きてるようなもの(特に公の地位の高いところにいるような方々)なんですが、やはりそれが本性なんでしょうしそういった欲望が無いと人間は進化しないのかも。

ちょくちょくと挟まれる小ネタというかこれが本編?がやはり楽しい。思わず・・・ニヤッとしてしまう。特に死亡フラグとか死亡フラグとか死亡フラグとか…。こういうところもゲートのチェックポイントですよね。

まだコメントはありません。

コメントする

XHTML: 使用可能タグ: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>